国際交流 見聞録

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留学生近況ブログ

ドイツ

ヨハネス・グーテンベルク大学

期間
令和7年9月 ~
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法律学科
井上 洋人 さん

自分を信じて進むドイツ留学

初めまして, 井上洋人です。
令和7年度ヨハネス・グーテンベルク大学派遣交換留学生としてドイツに滞在しています。
このブログでドイツや留学について,少しでも知ってもらえたら嬉しいです。

【9月】ヨハネス・グーテンベルク大学派遣交換留学前の語学研修のためフライブルクへ

2025年10月14日

ヨハネス・グーテンベルク大学の冬学期(日本の後学期)は10月からですが,一足早くドイツへ飛び立ち,フライブルク大学のサマースクールに参加してきました。

ドイツに到着して念願の一人暮らしが始まると思った矢先,入った寮は4人部屋のシェアハウスのような形だったので,少し出鼻をくじかれた感がありました。とはいえ,「住めば都」という言葉の通り,キッチンにはなんでも揃っているし,思ったよりも広かったので,少し汚いところに目をつぶれば快適に過ごせました。

授業に関してはA2のクラスだったので,内容自体は,それほど難しくなく,朝飯前という感じでした。ただ,文法用語ももちろんドイツ語で説明されるので,その対応には苦労しました。特に,日本では「1格・2格・3格・4格」で習っていたものが,ドイツでは「Nominativ・Genitiv・Dativ・Akkusativ」と説明されるので,最初は混乱しました。

また,空き時間には,さまざまな場所を訪れました。電車で隣に座っていたおじさんに勧めてもらった Staufen や日本で留学前にオススメしてもらっていた Bodensee はとっても素敵な場所でした。

特に Staufen は,半日あれば回れてしまうくらい小さな街なのですが,『美女と野獣』のベルが住んでいる村のようなきれいな街並みと,ブドウ畑の頂上にある Burgruine がとても趣のある場所でした。

さらには,フライブルクのサマースクールで知り合った人たちと,ミュンヘンのオクトーバーフェストにも行ってきました。みんなベンチの上に立って,歌って踊ってで,その雰囲気に終始圧倒されましたが,1Mass(1リットル)の大きなビールも飲んで,しっかり楽しんできました。

そのほか,フランスの Strasbourg やスイスの Basel など,フライブルクから近い場所にも足を延ばしてみました。

いよいよ10月からは,マインツに移動して本格的に授業が始まります。ついていけるか少し不安はありますが,「なんとかできる」と信じて頑張っていきます。

【10月】ヨハネス・グーテンベルク大学での留学がスタート!

2025年11月25日

フライブルク大学の語学コースを修了,そして,マインツへ移動し,ヨハネス・グーテンベルク大学での留学が始まりました。寮では一人部屋に入ることができ,「いよいよ始まる!」と気持ちが高まっていた矢先に,「ドアが開かない」という,トラブルが発生しました。エントランスに貼られていた張り紙に「ドアの開け方のコツ」が書いてあるのを見つけ,それを何度か試した結果,ようやく開けることができました。そして,部屋に入り最初に思ったのは「何もない」でした。基本的に何もないことは覚悟していましたが,まさかオーブンまでないとは思っていませんでした(フライブルクの一人部屋の寮にはありました)ので,驚きましたが,約1年、この環境で楽しく過ごしていきたいと思います。

まず,マインツに着いて最初の2週間は,ウェルカム・イベントやシティ・ツアーがあり,他の留学生とも知り合うことができました。また,マインツで在外研究中の山田先生に誘っていただき,
Erntedankfest(収穫祭)へ行ったりと,なかなか良いスタートが切れました。授業が本格的に始まるのは10月の最終週からだったので,空いている時間を利用して,Sprach Café(語学交流イベント)でおすすめされた東欧の国々を訪れました。ポーランドのワルシャワやクラクフ,ハンガリーのブダペスト,ルーマニアのブカレスト,ブルガリアのソフィア,そしてチェコのプラハを巡ってきました。教会の内装ひとつを取っても,これまで見てきたドイツの教会とは異なり、とても興味深かったです。また,アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所にも訪れ,実際にその環境や状況を見て,手で触れて感じることができたのは貴重な体験でした。ソフィアでは「The Red Flat」という、共産主義時代のアパートでの暮らしを再現した施設にも行きました。この時代の生活を感じることができる部屋に入り,展示されている物を手に取りながら,自分がイメージしていた共産主義の生活とは違う実際のところを知ることができたのは,とても良い経験でした。

10月の最終週には,本格的に授業が始まりました。私はドイツ語,会社法,税法の授業を受ける予定です。もちろん授業はすべてドイツ語で進行するので,専門用語など分からないことばかりでとても大変ですが,資料を翻訳したり,録音して復習したりと,できることを工夫しながら,身になるよう自分のペースを保ちつつ,頑張っています。
11月にはケルン,12月にはブンデスリーガの試合へ,ウェルカムイベントで知り合った友人と行く予定なので,それを楽しみに,日々を過ごしていきます。