留学中のこと

留学中，特に印象に残ったことを教えてください。

①良かったこと
一緒に渡航した日大生を始め，現地の学生やさまざまな人たちと交流を深められたことです。最も印象に残っているのは，大学内での交流です。具体的には，大学のエントランスホールに常設されていた卓球台で，講義の合間や放課後に現地の学生と卓球を楽しんだことです。これは，アカデミックな場とは異なり，共通のスポーツを通じて，言葉の壁を越えたコミュニケーションが取れた貴重な機会でした。また，ニューヨークでの研修中には，自由の女神のクルーズツアーに参加した際，写真を撮り合ったりする交流のおかげで，日本にいては，なかなか会う機会がなかったであろうギリシャ人の方々とも親しくなれました。多様なバックグラウンドを持つ仲間との出会いと交流は，留学をして良かったと感じる大きなポイントとなりました。

② 苦労したこと
日本で受けたことが無い講義を、英語で受けたことです。
最も苦労したのは，「法律という専門分野」と「英語という言語」の二重の壁に直面した点です。
具体的には，特に米国のコモン・ローに基づく判例や法律用語は，日本の法制度とは根本的に異なり，その概念を英語で理解することに苦労しました。また，単に講義を理解するだけでなく，複雑な法的論点を正確かつ論理的に，英語でアウトプットする難しさも痛感しました。最初のうちは，日本語なら簡単に書けるはずの内容が，英語では時間内にまとめられないという点に特に苦労しました。

留学中の一日の流れを教えてください。

①平日一日のおおよそのスケジュールと休日の活動概要

7:00 起床
7:30 朝食
8:30 ホテル出発
9:00 ワシントンD.C.到着　観光　（最高裁判所、連邦議会、博物館、国会図書館etc)
13:00 学校到着
14:00 授業開始
16:30 授業終了　 自由時間(買い物等)
19:00 ホテル着　（食事、洗濯、ジム、予習・復習）
24:00 就寝

②休日の主な活動概要
​休日は，ワシントンD.C.市内観光やニューヨーク研修など，アメリカの歴史と文化を肌で感じることに時間を使いました。

​【ワシントンD.C.市内観光】
​見学地： 最高裁判所，国会議事堂，ホワイトハウス，アーリントン墓地，ナショナル・ギャラリー・オブ・アート等。
​有名観光名所： ワシントンモニュメント，リンカーン像。
​週末ツアー： 日本人のガイドさんによる車でのツアーに参加し，国立宇宙博物館などを巡りました。

【​ニューヨーク研修（2泊3日）】
​自由の女神のクルージングツアー参加，​ワン・ワールドトレードセンター訪問，​ブロードウェイでミュージカル『アラジン』の鑑賞，​メトロポリタン美術館，国連本部の見学，​現地でメジャーリーグを観戦し，本場ならではの雰囲気を味わいました。

留学後のこと

今回の留学があなたにとってどのような成果をもたらしたか，教えてください。

いろいろな意味で，｢海外｣というものへのハードルを下げてくれました。さらに，自分から積極的に交友関係を作ることの経験を積むことができ，自分自身でも成長を感じた瞬間がたくさんありました。

今後の進路について，どのように考えていますか？具体的に教えてください。

まだ具体的には決まっていませんが，この留学を活かせるように，今後の活動を考えながら，自分に合った進路をみつけて行きたいと思っています。

これから留学する後輩へのアドバイスを教えてください。事前に準備しておくとよいこと等。

①クレジットカードやキャッシュカード
暗証番号や海外利用の事前申請は，必ず準備をきちんとやっておくことです。

② 水筒（マイボトル）の持参
現地では水筒を持ち歩いている人が多く，節約と環境への配慮の観点からも推奨します。特に，博物館などの多くの施設では，安全上の理由から，ペットボトルなどの液体の持ち込みが禁止されていることが多く，せっかく買った飲料を捨ててから入場することもありました。しかし，ほとんどの施設内には給水器（ウォーターサーバー）が設置されています。空のボトルに，そこで給水するのが非常に便利です。ホテルのジムにも給水器があったため，朝に給水してから外出するなど，非常に役立ちました。

③現地の情報収集と心の準備：
アメリカ社会や大学の講義の進め方は，日本と大きく異なります。特に，アメリカの大学の講義は，受け身で知識を入れるのではなく，常に自分の意見を考え，積極的に発信することが非常に重視されます。この姿勢を持つことが，英語力や法的思考力の向上に大きく繋がります。また，食事の量やチップの文化，治安に対する意識など，アメリカ社会独自の慣習に適応するための情報収集も重要です。積極的に現地の人と交流し，異文化や新しい環境を楽しむ前向きな姿勢こそが，充実した留学生活を送る上で最も大切になります。