|
TOP推薦図書紹介 推薦図書紹介2020 Vol.5Alexandre Dumas; retold by Nicolas Murgatroyd『The three musketeers (Macmillan readers; 2, beginner level)』Macmillan Heinemann ELT , 2009.図書館は、数多くの電子書籍を所蔵している。以前、私は本欄で英語の多読を勧めたことがある。図書館1階のブラウジングコーナーには多読に適した英語のペーパーバックが多数配架されている。コロナ禍の現在、図書館に来館して利用することは難しい状況にある。しかしながら、電子書籍であれば、自宅でも閲覧が可能となる。多読のお約束事の一つは和訳せずにそのままどんどん英文を読み進めることである。今回のお勧めは『三銃士』である。本作には、ルイ13世に仕え、17世紀フランス絶対主義、重商主義の先駆とされるリシュリューが登場する。17世紀のフランスに思いをはせながら、多読を始めてはどうであろうか。この『三銃士』は手ごろな一冊である。そして本作には、とても有名なセリフ "All for one, one for all. "が出てくる。何ページに出てくるか、見つけてください。 上野幸彦, 太田茂著『刑事法入門』成文堂 2018年インターネット等のメディアでは犯罪や事件のニュースがあふれているものの,多くの人は,犯罪は自分とは無縁なものであると思っているかもしれない。しかし,振り込め詐欺をはじめとした特殊詐欺が増加の一途をたどっていることからもわかるとおり,いつ,誰が犯罪に巻き込まれるかわからない,それは被害者としてだけではなく,気付かないうちに犯罪者になっているかもわからないというのが実態です。 保城広至著『外来種は本当に悪者か? : 新しい野生』草思社 2019年そもそも、長い時間軸でとらえると、在来種など存在しない。生態系は常に変化し続けて来た。また、人間の活動は広範に及び、この地球上に「手つかずの自然」など存在せず、それは「神話」に過ぎない。アマゾンの奥地でさえ、人間の営みによって生態系は変化して来たのだと言う。また、在来種が絶滅するのは、必ずしも外来種のせいではない。人間による環境破壊が原因であることが多く、たまたまそこに生命力の強い外来種が入って来て、定着するだけのことなのだと言う。 |