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貴重書の調査と保存

当図書館では,ヨーロッパ各国の主要なローマ法,カノン法学者の著作を含む,「西洋法制史コレクション」約2000冊を中心とした15世紀から19世紀までの重要な西洋法学文献のコレクションを所蔵しています。
これほどまでに系統立った「ヨーロッパ法制史」のコレクションは国内では例を見ないものであり,法学の枠を超えて,日本を代表する文化財として位置づけられています。これらの貴重な書籍を後世に残し,今後の閲覧,研究などへの利用を確保するために,当館では調査と保存作業を施しています。

貴重書の調査

当館では保存作業と併せ、2016年度から以下のような『調査』を行っています。
文化財としての本の形態と機能および劣化に関する情報を体系的に収集・分析して、モノとしての状態を具体的に把握する事を目的としています。
そのために専用の調査票とデータベースを設計して運用し、必要な修復・保存処置を施して長期に渡る閲覧・調査・研究などに資するよう活用しているのです。


貴重書の調査

貴重書の保存

「調査」を経て、処置内容が決定された本の実際の修復作業風景を動画にまとめました。
(2022年1月~3月開催「西洋法制史コレクションの調査と保存展」の際に上映したものです)
貴重書の保存修復は、取り扱い方や保存環境によって起こる将来的な損傷を防止し、またすでに破損した状態の物に対しては今後の安全な利用が出来るよう回復することを目的としています。


西洋貴重書籍の修復 The conservation and restoration of rare books (上映時間約15分 音あり)

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