学位論文評価基準

博士前期課程

1 満たすべき水準

提出された学位請求論文が,独創性,新奇性,論旨の一貫性,資料適切性などを含め,広く学界に裨益するものであること,また,専門職業人として修士の学位授与に相応しい水準に達していることなどを審査基準とする。なおこの基準に関しては,審査の透明性を確保するため,以下の審査項目を予め開示する。

  1. 研究テーマの独創性,新奇性
  2. 研究の目的の社会性,社会的意義
  3. 先行研究のレビュー及び資料の妥当性
  4. 目的適合的な方法論
  5. 論旨の一貫性及び結論の妥当性

2 審査体制

提出された学位論文は,指導教授を含む3名以上の大学院分科委員会委員による審査員によって厳格に審査される。
提出された学位論文の主題の特殊性等が存在する場合には,必要に応じて同委員会委員以外の審査員に学位論文の審査を依頼することがでる。

3 審査方法

学位論文の審査は,指導教授を含む3名以上の審査員によって厳格に審査される。合否の判定は100点満点とし,60点以上を合格とする。なお審査員の平均点が60点以上であっても,1名でも60点未満とするときは,不合格とする。

博士後期課程

1 満たすべき水準

提出された学位請求論文が,独創性,新奇性,論旨の一貫性,資料適切性などを含め,広く学界に裨益するものであること,また,研究者として博士の学位授与に相応しい水準に達していることなどを審査基準とする。なおこの基準に関しては,審査の透明性を確保するため,以下の審査項目を予め開示する。

  1. 研究テーマの独創性,新奇性
  2. 研究の目的の社会性,社会的意義
  3. 先行研究のレビュー及び資料の妥当性
  4. 目的適合的な方法論
  5. 論旨の一貫性及び結論の妥当性
  6. 高度な研究能力と十分な学識を有し,専攻分野の学術的発展におおいに寄与できることの明確性

2 審査体制

研究科長は,論文が受理されたときは,分科委員会の審議を経て,同委員会委員の内,後期課程の研究指導が担当可能な教員による査読委員会を設ける。
査読委員会は,主査1名および副査2名以上をもって構成される。
主査及び副査は,分科委員会の審議により,論文の内容に最も密接に関係する分野を専攻する分科委員会委員の中から,研究科長が選任する。ただし,査読を受けようとする者の研究指導教員を除く。なお,副査のうち1名は,学外から選任しなければならない。

3 審査方法

査読委員は,提出された学位論文が博士の学位授与に相応しい高度な研究水準に達しているかどうか審査を行う。