推薦図書
『労働の思想史 : 哲学者は働くことをどう考えてきたのか』
- 著者名 : 中山元著
- 出版社 : 平凡社
- 出版年 : 2023年
- ライブラリ−・ニュース掲載号 : 2025 Vol.3
みなさんにとって,労働は苦役でしょうか,喜びでしょうか。最近の新卒学生のキャリア意識に関する調査(パーソル総研,2025年)によれば,「働くことはお金を得るための手段に過ぎない」との考えが増加した一方で,「仕事を通じた成長」や「やりがいのある仕事」といった意欲や志向は減少傾向にあると言います。先史・有史以来,人々は働くことをどのように捉えてきたのでしょうか。
本書は,狩猟採集民の頃の「労働観」から,古代ギリシア,中世ヨーロッパ,近代,そして生成AIが登場している現代に至るまで,この人間の歴史の中で「労働」がどのように観念され,扱われてきたのかを,また,それぞれの時代の思想家や哲学者たちがどのように「労働」を把握し,苦役なのか,喜びなのかという問いを考えてきたのかを,その歴史をたどりながら振り返るものです。
ビッグデータの拡大に生成AIの台頭。グローバル化はますます進み,他方で労働力不足が強く懸念されている現代の日本。働く場もその意味も,まさに変容していこうとする不確かな時代において,「労働」の意味や自分の働き方を考えるための「ヒント」が得られるかもしれません。
(藤井直子准教授/5F東開架 366.02||N 45) ※赤字をクリックでOPACにつながります
本書は,狩猟採集民の頃の「労働観」から,古代ギリシア,中世ヨーロッパ,近代,そして生成AIが登場している現代に至るまで,この人間の歴史の中で「労働」がどのように観念され,扱われてきたのかを,また,それぞれの時代の思想家や哲学者たちがどのように「労働」を把握し,苦役なのか,喜びなのかという問いを考えてきたのかを,その歴史をたどりながら振り返るものです。
ビッグデータの拡大に生成AIの台頭。グローバル化はますます進み,他方で労働力不足が強く懸念されている現代の日本。働く場もその意味も,まさに変容していこうとする不確かな時代において,「労働」の意味や自分の働き方を考えるための「ヒント」が得られるかもしれません。
(藤井直子准教授/5F東開架 366.02||N 45) ※赤字をクリックでOPACにつながります