推薦図書
『日本の選挙 : 何を変えれば政治が変わるのか』
- 著者名 : 加藤秀治郎著
- 出版社 : 中央公論新社
- 出版年 : 2003年
- ライブラリ−・ニュース掲載号 : 2025 Vol.3
民主主義の危機」が度々指摘されるようになっています。これまで多くの改革論が提起されてきましたが,その復権が実現したとは言い難いのが実状です。問題の本質を見極め,適切な処方箋を提示することが求められていますが,抜本的な改善を図るには至っていません。民主主義は国民に参加と責任を求めることを前提としていますが,その基本はいうまでもなく選挙です。しかし,どのような選挙制度を用いるかによって,国のありようは大きく変わってきます。本書はさまざまな選挙の問題や課題を的確に指摘しており,日本政治に興味を持っている読者に対して非常に有用な視座を提供しています。
著者は長年にわたり選挙制度や統治機構の分析を行ってきた気鋭の政治学者ですが,本書は新書ということもあり,初学者にも分かりやすい文体で政治の本質を説く内容となっています。日本政治の改革の方向性を考える上でまず初めに読むべき本であり,政治や法律に関心のある学生だけでなく社会科学を学ぼうとする全ての人にとって価値ある1冊となっています。ぜひ実際に図書館に足を運んで,本書を手に取ってみていただきたいと思います。
(水戸克典教授/4F東開架 314.8||Ka 86.1a) ※赤字をクリックでOPACにつながります
著者は長年にわたり選挙制度や統治機構の分析を行ってきた気鋭の政治学者ですが,本書は新書ということもあり,初学者にも分かりやすい文体で政治の本質を説く内容となっています。日本政治の改革の方向性を考える上でまず初めに読むべき本であり,政治や法律に関心のある学生だけでなく社会科学を学ぼうとする全ての人にとって価値ある1冊となっています。ぜひ実際に図書館に足を運んで,本書を手に取ってみていただきたいと思います。
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