推薦図書
『研究者への道』
- 著者名 : 中田裕康
- 出版社 : 有斐閣
- 出版年 : 2023年
- ライブラリ−・ニュース掲載号 : 2024 Vol.4
「大学の先生って授業以外の時間は何をしてるんだろう?」
「研究って楽しいんだろうか?」
皆さんの目には我々は謎に包まれた存在に映るかもしれません。こうした疑問をもったことのある学生(特にゼミに入る前の1,2年生)は少なくないでしょう。そんな人に薦めたいのが本書です。
本書の著者は,継続的取引・契約関係の研究,名著『債権総論』『契約法』で有名な民法学の大家です。本書では,著者が弁護士から研究者に転身した経緯,著者の民法学研究に対する姿勢,大学教員の仕事が(その悲しき側面も若干)紹介されています。本書Ⅰ部・Ⅱ部からは,「研究は面白く,研究者は魅力的な仕事である」という著者の思いが伝わってきます。Ⅲ部・Ⅳ部では著者の視点から民法学の研究への言及がなされている点も興味深いです。
昨今,法学の若手研究者不足が囁かれています。確かに研究は大変ですし,就職するまでに時間もかかります。しかし,研究には楽しいことも多く,ゼミ生などの学生と議論し,交流できることは非常に魅力的な時間です。本書と併せて研究に関する書籍(例えば『民法研究ハンドブック』)も読み,研究者・大学教員を目指す学生が出てきてくれたらと思います。
(山田孝紀准教授/4F東開架 320.4||N 43.3) ※赤字をクリックでOPACにつながります
「研究って楽しいんだろうか?」
皆さんの目には我々は謎に包まれた存在に映るかもしれません。こうした疑問をもったことのある学生(特にゼミに入る前の1,2年生)は少なくないでしょう。そんな人に薦めたいのが本書です。
本書の著者は,継続的取引・契約関係の研究,名著『債権総論』『契約法』で有名な民法学の大家です。本書では,著者が弁護士から研究者に転身した経緯,著者の民法学研究に対する姿勢,大学教員の仕事が(その悲しき側面も若干)紹介されています。本書Ⅰ部・Ⅱ部からは,「研究は面白く,研究者は魅力的な仕事である」という著者の思いが伝わってきます。Ⅲ部・Ⅳ部では著者の視点から民法学の研究への言及がなされている点も興味深いです。
昨今,法学の若手研究者不足が囁かれています。確かに研究は大変ですし,就職するまでに時間もかかります。しかし,研究には楽しいことも多く,ゼミ生などの学生と議論し,交流できることは非常に魅力的な時間です。本書と併せて研究に関する書籍(例えば『民法研究ハンドブック』)も読み,研究者・大学教員を目指す学生が出てきてくれたらと思います。
(山田孝紀准教授/4F東開架 320.4||N 43.3) ※赤字をクリックでOPACにつながります