推薦図書
『トクヴィルとアメリカへ』
- 著者名 : 阿川尚之著
- 出版社 : 新潮社
- 出版年 : 1997年
- ライブラリ−・ニュース掲載号 : 2024 Vol.3
フランス貴族だったトクヴィルは,パリ大学で法学を修め,裁判官としてのキャリアをスタートし,1831年に26歳でアメリカ各地を旅し,見聞を広めました。身分制社会の影響が色濃く残る19世紀初頭に生まれたトクヴィルは,上下関係のない自由な「新世界」であるアメリカに強い衝撃を受け,その経験をもとに『アメリカのデモクラシー』を著しました。この本は,近代民主主義思想の古典であるともいわれています。
今回紹介する『トクヴィルとアメリカへ』は,≪日本の大学中退→アメリカの大学卒業→日本企業に入社→アメリカでロースクール→司法試験合格→弁護士として活動≫という異色の経歴の著者が,トクヴィルが感じた新鮮な感覚を,自らの経験と重ね合わせながら,アメリカの民主主義と文化について語っている一冊です。著者は,アメリカで感じた驚きや気づき,自らの中にある内なる文化とのズレを冷静に観察し,そこにトクヴィルを重ね合わせます。トクヴィルを語っているようで自分を語っており,自分を語っているようでトクヴィルを語っている。そこに引き込まれているうちに,アメリカの政治や文化,社会への興味があふれてきます。
(石塚壮太郎准教授/4F東開架 302.53||A 19) ※赤字をクリックでOPACにつながります
今回紹介する『トクヴィルとアメリカへ』は,≪日本の大学中退→アメリカの大学卒業→日本企業に入社→アメリカでロースクール→司法試験合格→弁護士として活動≫という異色の経歴の著者が,トクヴィルが感じた新鮮な感覚を,自らの経験と重ね合わせながら,アメリカの民主主義と文化について語っている一冊です。著者は,アメリカで感じた驚きや気づき,自らの中にある内なる文化とのズレを冷静に観察し,そこにトクヴィルを重ね合わせます。トクヴィルを語っているようで自分を語っており,自分を語っているようでトクヴィルを語っている。そこに引き込まれているうちに,アメリカの政治や文化,社会への興味があふれてきます。
(石塚壮太郎准教授/4F東開架 302.53||A 19) ※赤字をクリックでOPACにつながります