推薦図書

『政治とマス・コミュニケーションに関する諸問題 : 黒川貢三郎教授古稀記念論文集』

  • 著者名 : 沼野輝彦 編
  • 出版社 : 日本大学法学会
  • 出版年 : 2009年
  • ライブラリ−・ニュース掲載号 : 2018 Vol.1
「論文を書く」スキルを身につけるうえで,最も大切なことは「論文を読む」ことだ。あなたが関心を抱いている学問領域の学会誌を読むのが最良だが,法学部内にも先生方の研究成果をおさめた紀要が随所に置かれているので,ぜひ手に取ってもらいたい。はじめは内容が難しくて,理解できなくても構わない。論文というものが,どのような構成で書かれているかを把握していくだけで力になる。
こうした意味において,今回紹介するような論文集は学生にとって有用である。所定の領域に関する様々なテーマの論文が掲載されているので,あなたにとって興味がそそれられる論文が1つはあるはずだ。本書の場合,掲載されている論稿のほとんどが法学部の先生方によるものなので,普段授業を受けている先生がどういった研究をしているのかを知ることもできる。「どんな論文を読んでみたら良いか分からない」という学生がいたら,まず本書を繙くと良いだろう。
なお,本書は2009年に黒川貢三郎名誉教授の古稀を記念して編まれた論文集である。黒川先生は昨年に喜寿を迎えられ,本年1月27日には,大学院の講師退任を記念した「最終講義」が予定されている(学部生も聴講可能)。
(石川 徳幸准教授/4F東開架)