推薦図書
“Collected papers on English legal history”
- 著者名 : John Baker著
- 出版社 : Cambridge Univ.
- 出版年 : 2013年
- ライブラリ−・ニュース掲載号 : 2013 Vol.5
ジョン・ベイカー教授(Sir John Hamilton Baker, 1944-)の名前を 初めて知ったのは学生時代に出た小山貞夫教授の手になる名訳『イングランド法制史概説』(創文社・1975年)によってである。原著は,1971年に出版されたAn Introduction to English Law (London Butterworths 1971)であり,刊行当時著者がまだ27歳という若さであったことは大きな驚きであった。教授はロンドン大学ユニヴァーシティ・コレッジの出身で,1971年以来ケンブリッジ大学で教鞭をとられ,イングランド法制史講座教授(1988~1993年)を経て,2011年までダウニング講座教授を務められた。標記論文集3巻には,40年にわたる膨大な仕事の中から精選された84の論稿が収録されており,その構成を略記すると以下の通りである。
第1巻 Ⅰ 法曹 Ⅱ 法曹学院 Ⅲ 法学教育 Ⅳ 裁判所と裁判権 第2巻 Ⅴ 法学文献 Ⅵ 法古事 Ⅶ 公法と人的身分 Ⅷ 刑事裁判 第3巻 Ⅸ 私法 Ⅹ 一般,著作目録及び索引。第1巻冒頭に収録されている「序説」は,教授のイングランド法制史研究が何を開拓しようとしてきたかその意図を知ることができる必読の論稿である。
なお,上記『概説』原著はその後改訂を重ねて,現在は2002年刊行の第4版が最新版であり,近々予定されている新しい邦訳の刊行が待たれるところである。
(吉原達也教授/6F東開架)
第1巻 Ⅰ 法曹 Ⅱ 法曹学院 Ⅲ 法学教育 Ⅳ 裁判所と裁判権 第2巻 Ⅴ 法学文献 Ⅵ 法古事 Ⅶ 公法と人的身分 Ⅷ 刑事裁判 第3巻 Ⅸ 私法 Ⅹ 一般,著作目録及び索引。第1巻冒頭に収録されている「序説」は,教授のイングランド法制史研究が何を開拓しようとしてきたかその意図を知ることができる必読の論稿である。
なお,上記『概説』原著はその後改訂を重ねて,現在は2002年刊行の第4版が最新版であり,近々予定されている新しい邦訳の刊行が待たれるところである。
(吉原達也教授/6F東開架)