推薦図書
『現代商取引法』
- 著者名 : 藤田勝利=工藤 聡一 編
- 出版社 : 弘文堂
- 出版年 : 2011年
- ライブラリ−・ニュース掲載号 : 2011 Vol.3
われわれの生活は企業と密接にかかわっている。必要な物資は企業によって生み出され,運ばれ,売られている。企業で働く人が多いこともあり,現代社会が「企業社会」といわれるのもうなずける。さて,企業に関する法律としてまず頭に浮かぶのは商法であるが,そのエッセンスを知る好適書が,藤田勝利(近畿大学教授)=工藤聡一(本学教授)編の本書である。
本書の特徴は何と言っても叙述・構成が丁寧なことである。初学者の独習を念頭に置き,根拠条文を丁寧に引きつつ,判例・通説に従い商法を平易に解説している。さらには道標として,章頭に全体像を俯瞰する「アウトライン」,節頭に視点・視座を提供する「ポイント」,節尾に到達度の目安を提示する「エクササイズ」を配置しているほか,発展的事項クを「コラム」で掘り下げ,読者の知識欲を刺激するアクセントとしている。実際の企業活動に携わった経験がないなかで商法を学ぶのには困難を伴うが,こうした工夫が悩める学徒の一助になるのは疑いないであろう。
なお本書は,本学専任教員が編者となり各教科・分野の新スタンダードを堂々提案する,「Next教科書シリーズ」の一冊であり,今後も続刊が予定されている。それらのラインナップからも目が離せないところである。
(大久保拓也教授/4F西開架)
本書の特徴は何と言っても叙述・構成が丁寧なことである。初学者の独習を念頭に置き,根拠条文を丁寧に引きつつ,判例・通説に従い商法を平易に解説している。さらには道標として,章頭に全体像を俯瞰する「アウトライン」,節頭に視点・視座を提供する「ポイント」,節尾に到達度の目安を提示する「エクササイズ」を配置しているほか,発展的事項クを「コラム」で掘り下げ,読者の知識欲を刺激するアクセントとしている。実際の企業活動に携わった経験がないなかで商法を学ぶのには困難を伴うが,こうした工夫が悩める学徒の一助になるのは疑いないであろう。
なお本書は,本学専任教員が編者となり各教科・分野の新スタンダードを堂々提案する,「Next教科書シリーズ」の一冊であり,今後も続刊が予定されている。それらのラインナップからも目が離せないところである。
(大久保拓也教授/4F西開架)