推薦図書
『国会を考える』
- 著者名 : 大石眞, 大山礼子編著 ; 山本龍彦 [ほか] 執筆
- 出版社 : 三省堂
- 出版年 : 2017年
- ライブラリ−・ニュース掲載号 : 2023 Vol.4
民主主義の危機が指摘されるようになって随分と経ちますが,改めて指摘するまでもなく,その最も大きな要因の一つが議会機能の衰退です。現在,どこの先進国でもこの問題に直面していますが,とりわけ日本の国会についてはその形骸化が著しいといわれています。これまで多くの論者によって,国会の会期や委員会といったフォーマルな制度の問題点が議論されてきました。同時に,国会対策委員会や与党事前審査をはじめとしたインフォーマルな点にも焦点が当てられ,その改革案がいくつも提起されています。
しかし,今なお国会をめぐる諸問題は根本的には解決されず,今日に至っています。なぜ,国会審議は期待しているように活性化しないのか,なぜ民主主義は危機を脱することができないのか。この点を考える上で,本書は有益な視座を読者に提供しています。
学生の皆さんが,民主主義を健全に維持していくために今の日本に求められていることを議論する上で,本書は大変分かりやすく,また有益な書物となっています。図書館に足を運んだ際には,ぜひ実際に本書を手に取って,日本の政治・社会の問題点やその解決の方向性に思いを馳せていただければと思います。
(水戸克典教授/4F東開架 314||O 33)
しかし,今なお国会をめぐる諸問題は根本的には解決されず,今日に至っています。なぜ,国会審議は期待しているように活性化しないのか,なぜ民主主義は危機を脱することができないのか。この点を考える上で,本書は有益な視座を読者に提供しています。
学生の皆さんが,民主主義を健全に維持していくために今の日本に求められていることを議論する上で,本書は大変分かりやすく,また有益な書物となっています。図書館に足を運んだ際には,ぜひ実際に本書を手に取って,日本の政治・社会の問題点やその解決の方向性に思いを馳せていただければと思います。
(水戸克典教授/4F東開架 314||O 33)