推薦図書

『メディア・社会・世界 : デジタルメディアと社会理論』

  • 著者名 : ニック・クドリー著,山腰修三監訳
  • 出版社 : 慶應義塾大学出版会
  • 出版年 : 2018年
  • ライブラリ−・ニュース掲載号 : 2020 Vol.6
知りたい情報をGoogleで検索し,身の回りの出来事をInstagramやTwitterで発信し,YouTubeを視聴して余暇を過ごす……私たちは日常生活の中で様々なデジタルメディアを利用しています。
私たちが生きる現代社会は,こうしたメディアを通じて,どのように「秩序化」されているのでしょうか。メディアが私たちの日常に与える影響は,どのようなものなのでしょうか。これらの問いは,新聞学科の学生に限らず,人間社会の諸現象を解明しようとする「社会科学」の総合学部を謳う法学部の学生に共通する,極めて関心の高い疑問だと思います。
本書は,「メディアが社会と世界との間に構築する諸関係とは何か」,「これらの諸関係を捉えるために必要な社会理論とは何か」を論じた研究書であり,今日のデジタルメディア社会を考察するうえで重要な知見を与えてくれるものです。法学部図書館では,本書を書籍として所蔵しているほかに,電子書籍版の利用も可能になっています。コロナ禍で頻繁には来館しづらい状況が続いていますので,ぜひ電子書籍版も利用してみてください。
(石川 徳幸准教授/3F東開架・電子書籍(インターネット版))