推薦図書
『日本の税制』
- 著者名 : 和田八束 著
- 出版社 : 有斐閣
- 出版年 : 1988年
- ライブラリ−・ニュース掲載号 : 2012 Vol.3
日本政府は「消費税」を増税使用としている。その理由は,日本の財政赤字の解消,社会保障と税の一体化で議論されている。最近の政治家や官僚は本当のことを言わない,ウソをいうので気をつけないといけない。そこで「消費税」がどのように導入されたかについて書かれた本書を推薦したいと思う。複雑な日本の経済・税制の中にどのように「消費税」が導入されていったかを知り,今回の「消費税」増税が適切な税制改革かどうか判断できる知恵を身につけ,次回の選挙の時に自分の1票を行使してほしい。もちろん「消費税」増税については,マスメディアや他の書物にも叙述されているのでそれらも読んで自分の考えを作っていただきたい。本書は,消費税が導入された昭和の末から平成のはじめにかけての日本の税制について検討されている。サブタイトルは,当時の日本の税制の総点検と新時代への選択である。本書の第1部「税制の現状」は,第1章で「税金とは何か」第2章から第4章では,直接税・間接税・地方税の仕組みと現状が叙述され,第5章で「税制の国際比較」が記されている。第2部は,「税制改革の動向と問題点」のなかで,消費税の導入過程やその他の税制改革の動向と問題点も詳述されている。
(髙木勝一教授/5F東開架)
(髙木勝一教授/5F東開架)