推薦図書
『デジタルで変わる子どもたち : 学習・言語能力の現在と未来』
- 著者名 : バトラー後藤裕子 著
- 出版社 : 筑摩書房
- 出版年 : 2021年
- ライブラリ−・ニュース掲載号 : 2022 Vol.4
近年,学生・生徒は膨大な情報に囲まれています。コロナ禍のオンライン授業もあって,それが一段と加速しました。本学部でもオンライン授業があたりまえとなり,学生は毎日一方的に送られてくる教職員からの情報を整理しきれていないようにも見えます。
先進国の多くは,コロナ禍を新しい学習形態を模索・推進する良いチャンスと捉え,デジタル・テクノロジーを教育に応用することを推進しています。しかし日本は,コロナ危機をチャンスととらえることができているでしょうか。その点について本書の著者は,テクノロジーに対する「アクセスの差」ではなく「使用の質の差」による遅れが顕著になったと見ています。
しかし,世界に後れを取らないためには,私たちもデジタル・テクノロジーの教育への応用に力を注ぐべきだろうと思います。また,君たち1人1人も,膨大な情報に埋もれたままではいけません。これからの社会を生きて行くためには,デジタル・テクノロジーに基づいて最新情報の収集と整理が必要であると言えます。
本書はデジタル・デバイスを用いた学習,特に言語学習について,最新の研究結果による科学的根拠に基づいた内容です。結論が見いだせないことは,現在わからないと明記している点が信用できます。スマホ中毒の君にも,是非一度手に取ってほしい一書です。
(野口恵子教授/3F西開架 807||B 27 )
先進国の多くは,コロナ禍を新しい学習形態を模索・推進する良いチャンスと捉え,デジタル・テクノロジーを教育に応用することを推進しています。しかし日本は,コロナ危機をチャンスととらえることができているでしょうか。その点について本書の著者は,テクノロジーに対する「アクセスの差」ではなく「使用の質の差」による遅れが顕著になったと見ています。
しかし,世界に後れを取らないためには,私たちもデジタル・テクノロジーの教育への応用に力を注ぐべきだろうと思います。また,君たち1人1人も,膨大な情報に埋もれたままではいけません。これからの社会を生きて行くためには,デジタル・テクノロジーに基づいて最新情報の収集と整理が必要であると言えます。
本書はデジタル・デバイスを用いた学習,特に言語学習について,最新の研究結果による科学的根拠に基づいた内容です。結論が見いだせないことは,現在わからないと明記している点が信用できます。スマホ中毒の君にも,是非一度手に取ってほしい一書です。
(野口恵子教授/3F西開架 807||B 27 )