推薦図書
『ベンサム全集』
- 出版社 : The collected works of Jeremy Bentham Athlone Press
- ライブラリ−・ニュース掲載号 : 2021 Vol.4
功利主義者として有名なベンサム(Jeremy Bentham. 1748-1832)は,哲学,法律,政治など多方面にわたる著作を執筆しました。ベンサムは亡くなった時,彼の著作の出版権と膨大な草稿を弟子バウリング(John Bowring. 1792-1872)に託しました。バウリングは11巻からなるベンサム全集を出版しました。しかし,11巻ではベンサムの実像をあまねく伝えることはできません。そこで現在,ベンサムによって建学されたユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)で,ベンサム・プロジェクト(Bentham Project)が推進されています。これは,大学が所蔵しているベンサムの遺稿の翻刻を行う一方で,新しいベンサム全集を出版する事業です。1968年以降,すでに34巻が公刊され,最終的には80巻を超えるものとなります。全集の中から例えば,1789年の『道徳および立法の諸原理序説』(An Introduction to the Principles of Morals and Legislation)をとり,「最大多数の最大幸福」を確認してはどうでしょう。
ベンサム・プロジェクトでは,翻刻ボランティアを募集しています(Transcribe Bentham)。
(川又祐教授/5F西開架 133.422||B 35a)
ベンサム・プロジェクトでは,翻刻ボランティアを募集しています(Transcribe Bentham)。
(川又祐教授/5F西開架 133.422||B 35a)