推薦図書
『今こそ経済学を問い直す : 切実な「必要」の声を聴くために (講談社現代新書 ; 2801)』
- 著者名 : 中村隆之 [著者]
- 出版社 : 講談社
- 出版年 : 2026年
- ライブラリ−・ニュース掲載号 : 2026 Vol.2
本書は,経済思想史の入門書として定評のある『はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで』(講談社)を著した中村隆之氏の最新作です。彼が経済思想史の専門家として本書で「経済学を問い直す」試みの背景には,「GDPが増えればほんとうに幸せになれるのか?」という問いがあります。そして,経済成長を追求する路線の先には幸せが待っているということについて,多くの人が「怪しい」と考えているにもかかわらず,それとは異なる路線を打ち出す覚悟が持てていないことを指摘します。しかし,本書は,この覚悟を持って「ほんとうのゆたかさ」を追求する試みに着手しています。
具体的には,「欲求」と区別される「必要」という概念に注目し,経済思想史を捉え直そうとします。前半は,スミス,マルクス,J.S.ミル,ケインズなど,お馴染みの経済学者たちの思想を振り返り,後半は,「必要」の概念を軸にポランニー,ロールズ,ヤングなどの思想を手がかりにして,「経済学が見落としきてきたもの」を再検討しています。本書を読み解くことで,経済成長の意味や意義を見つめ直し,私たちの社会にとっての本当のゆたかさとは何かを考える機会としてほしいです。
(生垣琴絵専任講師/1F新着図書コーナー 331||N 37.6) ※赤字をクリックでOPACにつながります
具体的には,「欲求」と区別される「必要」という概念に注目し,経済思想史を捉え直そうとします。前半は,スミス,マルクス,J.S.ミル,ケインズなど,お馴染みの経済学者たちの思想を振り返り,後半は,「必要」の概念を軸にポランニー,ロールズ,ヤングなどの思想を手がかりにして,「経済学が見落としきてきたもの」を再検討しています。本書を読み解くことで,経済成長の意味や意義を見つめ直し,私たちの社会にとっての本当のゆたかさとは何かを考える機会としてほしいです。
(生垣琴絵専任講師/1F新着図書コーナー 331||N 37.6) ※赤字をクリックでOPACにつながります