推薦図書
『ジェンダーで学ぶメディア論 = Media studies from gender perspective』
- 著者名 : 林香里, 田中東子 編
- 出版社 : 世界思想社
- 出版年 : 2023年
- ライブラリ−・ニュース掲載号 : 2024 Vol.1
ジェンダーは,いまやどのような学問的分野においても欠くことのできない重要な視座となっています。「周縁」に追い込まれた弱い立場の人々は,「中心」にいては決して見えない問題を見出し,新たな光を当てることができるからです。それは,ジェンダーに限らず,セクシャリティや人種などあらゆることについても言えるでしょう。
誰もが,ある時は社会の「中心」となり,ある時は「周縁」となる可能性を持っています。私たちは自分の属性とは関係なく,ジェンダー,セクシャリティ,人種などに関わる問題について,常に自分自身の問題として考えていかなければなりません。そして,私たち自身がもし苦しい立場に置かれてしまうようなことがあった時,それは「周縁」から社会を変革するチャンスであると積極的に捉えることも必要です。苦しみを生み出す社会から距離をとって批判的に分析することができるのは,その苦しみの犠牲者なのです。
私たちに身近なメディアに関してジェンダーから読み解いている本書は,良質なジェンダー入門書ともなっています。
(松山博樹准教授/5F東開架 361.453||H 48) ※赤字をクリックでOPACにつながります
誰もが,ある時は社会の「中心」となり,ある時は「周縁」となる可能性を持っています。私たちは自分の属性とは関係なく,ジェンダー,セクシャリティ,人種などに関わる問題について,常に自分自身の問題として考えていかなければなりません。そして,私たち自身がもし苦しい立場に置かれてしまうようなことがあった時,それは「周縁」から社会を変革するチャンスであると積極的に捉えることも必要です。苦しみを生み出す社会から距離をとって批判的に分析することができるのは,その苦しみの犠牲者なのです。
私たちに身近なメディアに関してジェンダーから読み解いている本書は,良質なジェンダー入門書ともなっています。
(松山博樹准教授/5F東開架 361.453||H 48) ※赤字をクリックでOPACにつながります