53合格者体験談②ています。皆さま,はじめまして。日本大学法学部4年の中野晃と申します。新入生の皆さま,ご入学おめでとうございます。このたび,合格体験記を寄稿する機会をいただきましたので,私が受験生活において直面した「2つの壁」と,それを乗り越えるためのヒントをお伝えします。これらの壁は公認会計士試験に限らず,資格試験全般に共通する課題です。ぜひ参考にしてください。1つ目の壁は「長時間勉強の習慣化」です。この壁は基本的な課題ですが,多くの受験生が乗り越えられずに途中で挫折します。難関大学と日大で公認会計士試験の合格者数に差が生じる理由は頭の良さではなく,勉強習慣が身についているか否かだと考えています。この壁を突破するには「勉強仲間を作る」ことが重要です。研究室に所属することで,同じ目標を持つ仲間と励まし合える環境が得られます。また,「強い根性を持つ」ことも欠かせません。特に勉強を始めたばかりの頃は強い意志が求められますが,習慣化すれば自然と続けられるようになりますので最初が特に肝心です。私は「予備校に70万円も支払ったのだから,絶対に撤退できない」と自分を追い詰めることで,勉強を継続しました。2つ目の壁は「勉強の方向性を誤ること」です。長時間勉強を続けられるようになっても,得点につながる勉強ができていなければ合格は難しいものです。これは,航海中に使うコンパスが誤っていると,どれだけ船を漕いでも目的地にたどり着けないのと同じことです。そのため,定期的に勉強の方向性を見直す必要があります。私は予備校の答練や過去問を活用し,自分の進捗を常に確認しました。また,疑問や課題があれば速やかに予備校の講師や研究室の先輩に相談していました。最初は自分の弱点をさらけ出すことに抵抗を感じるかもしれませんが,不合格になることのほうがよほど悔しいものです。他の受験生も同じ悩みを抱えていることが多いので,遠慮せずアドバイスを求めてください。この2つの壁を乗り越えれば,合格は確実に近づきます。日大の研究室からも毎年合格者が出ていることがその証拠です。また公認会計士試験の合格を目指すのであれば,学生研究室への所属を強くお勧めします。予備校の自習室よりも環境が整い,仲間との切磋琢磨でモチベーションの維持にもつながります。研究室を活用することで,合格への道が開けると私は確信しています。最後までお読みいただき,ありがとうございました。皆さまの合格を心より応援し中野 晃(令和6年公認会計士試験合格)(令和7月3月経営法学科卒業)(令和7年4月より有限責任あずさ監査法人(KPMG)にて勤務)「壁を突破し,結果で示す。公認会計士試験合格の秘訣」
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