日本大学法学部 令和7年度 学生研究室案内 デジタルパンフレット
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広げたい場合にはポートフォリオを他者にライセンスすることで自社にライセンス料が入る仕組みを検このパンフレットを読んでいる皆さんの中には「弁理士」という言葉を初めて聞いた方も多いのではないでしょうか?弁理士は,一言で言えば,知的財産権法のプロフェッショナルです。例えば,特許(技術)や商標(ブランド),著作権(コンテンツ)という言葉は皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?つまり,弁理士とは“目に見えない財産”を取り扱う専門家になります。私は,企業内弁理士として働いており,主に知財戦略の立案及び策定を主に担当しています。具体的には,社内で新規事業を立ち上げる際に,競合他社の特許や商標をチェックし競合他社の知財を侵害しないように注意しつつ,ビジネスモデル,事業のコアとなる技術,またその周辺の技術を洗い出し,知財のポートフォリオを組んでいきます。知財のポートフォリオを組むことにより,競合他社や新規参入企業が自社の事業領域に入ってくることを排除しつつ(市場の独占),また,反対に市場規模そのものを討したりしています(オープン&クローズ戦略)。常に新しいビジネスや技術に触れることができ,刺激的な毎日を送れるため,非常にやりがいを感じています。税理士とはどんな仕事なのか,漠然と「税金の計算をしているのかな」と考える人も多いでしょう。実際には,税金の計算はもちろん,税務相談や経営のアドバイス,税務調査の立会等,多岐に渡ります。その為にはクライアントのことだけでなく,社長や社員,さらにその家族に寄り添う必要があります。このような仕事は大変なこともありますが,対価を得て,「ありがとう」と言っていただける職業にはやりがいがあります。このパンフレットを読んでいるのは,法学部に入学して新しいことに挑戦したいと考えている方々だと思います。大学受験生活を終え,自由なアルバイトやサークル活動等,楽しそうなことが沢山ある中,また受験生活をするなんて…と考える方も多いでしょう。私もそんな1人でした。そんな中,受験勉強のモチベーション維持の為に意識したことは,どんな税理士になりたいかを常に考えていることでした。資格試験というと「合格=ゴール」と考えがちですが,合格して初めてその資格を使った仕事のスタートラインに立つのです。目指す税理士像をはっきりさせることは,実際に税理士として仕事をする上でも大切なことになります。税理士科研究室では,様々なタイプの税理士による特別講義が行われ,専門学校での受験テクニックとは違う視点から税理士について知ることができます。受験勉強の方法はひとつではありません。壁にぶつかったとき,仲間が居ることはとても心強いことです。切磋琢磨し,励ましあえる仲間を研究室で見つけてみませんか?弁理士税理士□□弁理士を目指す方は税理士を目指す方は28頁の弁理士科研究室へ38頁の税理士科研究室へ平成26年 弁理士試験合格法学部経営法学科卒業都内民間企業にて勤務平成29年 法学部経営法学科卒業令和元年 大学院法学研究科終了令和元年 税理士試験合格濱田宏志税理士事務所にて勤務弁理士の仕事とやりがい税務の専門家になるために星  俊輔 さん 濱田 柾希 さん 

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