日本大学法学部 令和6年度 学生研究室案内 デジタルパンフレット
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19(令和3年3月日本大学法科大学院(既修)修了)(令和3年9月司法試験合格)(令和5年4月より組織内弁護士として勤務中)はじめまして,令和3年司法試験合格の吉田賢治です。私は1年生のころから,司法科研究室に入っていました。しかし,当初から法曹を志していませんでした。日々の学業を行うにあたり有望な人材との交流を図ることで円滑な学生生活を送ることができる,彼らのとのコネは将来において役に立つと思い,司法科研究室に取り敢えず所属しようと考えていました。そのため4年生の夏頃にふと,「なんか行ける気がする」と思い立つまでは,ゼミや論文の答案練習にはほとんど通うことなく火曜日の択一式の答案練習会に時間があるときに出席する程度でした。そのような私でも日大ローに通いつつ,司法科を利用し2年半で司法試験に合格することができました。皆さんは,私が優秀だからできたと考えているでしょう。しかし,学部時代に教育実習で母校の付属校で少しの間教鞭を取っていた私には分かります。君たちは私より遥かに賢いです。正直その才能と明るい将来に嫉妬さえ覚えます。そのあり余る才能をちょっと司法試験の勉強に向けてみても良いのではないでしょうか。司法科研究室には,司法試験・予備試験合格に必要なものが全て揃っています。まず多くの書籍です。予備校が出版している参考書から,近年の人気を集めている先生の基本書・演習書までが網羅されており,合格に必要十分な書籍があります。また,毎週行われる答案練習とゼミの存在です。他大のロースクールに進学し,合格した友人によると,他大の場合,これらに参加するには,毎回料金が発生するらしいです。これを君たちは,9月までは無料,以降は年3000円で受講することができます。更に予備校における講座や模試等も司法科研究室に所属していれば,無料又は割引価格で受けることができ,このようなサービスの提供は日大の他には,ほとんど存在しないことが現状です。グループゼミは,少数の受講者に対し,実務家の先生から懇切丁寧な指導を受けることができ,法曹を目指さなくとも将来法曹となる資質のある有望な同期や先輩と密接に関わることができ,期末テストをはじめとした今後の学業生活はもちろん,将来的にも有効活用できる人材と交流を深めることができる絶好の機会といえます。試験の勉強は早いもの勝ちです。推奨学年等も関係ないです。自分ができることでなく,やりたいと思えることを基準に直感を信じて楽しんでください(私個人としては,泉谷先生のゼミに1年生のころから入門し,切磋琢磨することで,3年生時点で予備試験でも十分闘えるようになると思いますので,同ゼミへの入門を強く推奨します。)。日本大学法科大学院では,司法試験合格のために必要なカリキュラムが無駄なく組まれており,私が一直線で合格することができる仕組みが存在しておりました。もっとも個人との相性が存在しますので無理強いをするつもりはありません。実際のところ,司法科研究室に対し,あまり良い印象を持っていない教員の方もおりましたし,また,他大の法科大学院に進学し,合格した方も多数おりますのでご自分にとってベストの大学院を選択することが重要と考えております。そのためとりあえず,司法科研究室に入室し,基礎を養うことが大事かなと考えております。司法試験合格は,険しい山への登頂のようなものだと思います。頼れる仲間との支え合い,信頼できる教員からのレクチャーを受けることで,あまり迷うことなく,楽しく登ることができたのかなと思います。皆さんの無理のない範囲での挑戦を心よりお待ちしております。合格者紹介②気軽に挑戦してみませんか。吉田 賢治(平成31年3月日本大学法学部法律学科(法職課程)卒業)

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